こんにちは!大阪で美容師をしているhirokoです。
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どこの美容室に行っても、シャンプーとトリートメントどっちが大事ですか?と聞くと
『絶対シャンプーです!』って答える美容師がほとんどだと思います。もちろん私もその一人です。
そう言われるからきっとそうなんだろうけど、なんで??
正直トリートメントの方がツルツルになるし好きやねんけど・・・
シャンプーは選ぶのもによっては
- 髪へのダメージ
- 肌老化の促進・肌荒れ
などを起こしてしまう危険性があるんです。
シャンプーの歴史からシャンプーが大事な理由まで、できるだけわかりやすく解説しますので是非最後までご覧ください。
湯シャンはダメ?洗浄剤で洗う必要性
その昔、頭や体の汚れは水で流す、もしくは油分分解効果のある天然の物を使って汚れを落としていました。
泥や糠なんかがそうですね。オーガニック思考の方には今でも使われている方法です。
その後12世紀頃石鹸が製造されていたと言われています。
日本で初めて石鹸が発売されたのが1873年(明治6年)。その後だんだんと明治後半には価格も下がり、庶民にも石鹸が行き渡るようになりました。
石鹸が一般的に行き渡る事で世の中にもたらした大きな変化がありました。
それは【伝染病や皮膚病の発生が激減】した事です。
このことから洗浄剤で洗うことの大事さがわかりますね
今はあえての湯シャンなどの考え方もあり、私も挑戦したことはありますが感染症の観点から考えるとあまりお勧めはできません。
現代の液体シャンプーの登場
石鹸が急激に普及していく上で、使いやすさや大量生産を目的に出てきたのが安価な液体の合成界面活性剤の登場です。
液体で使いやすく、汚れ落ち、泡立ちもよく原価も安い。三拍子揃った合成界面活性剤で作ったシャンプーは瞬く間に広まっていきました。
家庭での液体洗剤の普及と共に、一家に一台お風呂の普及(昔はお家にお風呂がない家も多かった)も合間って、シャンプーの頻度が格段に上がっていったのです。
シャンプーによる肌荒れのリスク
界面活性剤によるバリア機能の破壊
安価な合成界面活性剤で作られたシャンプーの頻度が上がると共に発生した問題が【乾燥からくる敏感肌】の出現です。
強力な合成界面活性剤のシャンプーで油分を落として乾燥。また潤う前にシャンプーをする。そのサイクルがお肌の過乾燥を招き、お肌本来のバリア機能(お肌が本来持っている刺激から守ってくれる機能)が破壊されてしまうんです。
全身にめぐるシャンプー
シャンプーだからこそ気をつけてほしいポイントがあります。それはシャンプーは頭の上ですることだから。
頭の上で使っているシャンプーは自然とおでこ、背中へとついてしまいます。
『頭を洗うだけだからいいや』と適当にシャンプーを選んでしまうと場合によっては全身のお肌荒れの原因になることも。
せっかく良い洗顔や美容液を使っていても、粗悪なシャンプーがおでこについていては台無しです。
シャンプーによる髪への負担
安価な界面活性剤の刺激はお肌に対してだけではありません。
界面活性剤は少なからず「タンパク変性」という症状を起こします。
タンパク変性とはやわらかいタンパク質を硬くしてしまうこと。つまりタンパク質でできた髪の毛はタンパク変性を起こすと硬くしなやかさを失ってしまいます。
シャンプーに使う界面活性剤はいかにタンパク変性を起こさない良いものを使っているかが選ぶポイントの一つになっています。
パーマカラーをしている方は特に注意が必要です。
一度薬剤処理をした髪の毛はダメージを受けやすくなり、粗悪なシャンプーを使うだけでも簡単に傷んでしまいます。
おすすめシャンプー3選
私が普段愛用しているシャンプーはどれも体も洗えるくらい優しいものばかり。
一般販売していないものばかりなので出会う機会が少ないですがどれもとても優秀です。
ヘアサロンモリノマお客様専用通販サイトもございますので気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。
①アジュバン
皮膚科の先生がプロデュースした化粧品ブランド「アジュバン」
優しさと使い心地を両立したとても便利なシャンプーが多い。
オーガニック等は優しすぎて泡立ちや使用感が物足りなかった人にはお試しいただきたい。
ノーマルのReシリーズ、エイジングケアのクラスSシリーズが代表的。
②ナチュラルコスモ
大阪堺市で作っている国産のオーガニックブランド「ナチュラルコスモ」
ご家族の肌荒れのために作ったのがスタートなので優しさ、安全性製品に欠ける思いは特別。
ヘナやシカカイといったアーユルベーダハーブがふんだんに含まれていて、ブルーグリーンアルジー、コロイドミネラル等ナチュラルコスモならではの保湿成分もたっぷりで髪と頭皮の潤いを与えながら洗えます。
③ルーヴルドー復元剤
復元ドライヤーで有名になったルーヴルドー。実は復元シャンプーこと「復元剤」が最初なんです。
髪のキューティクルや立ち上がりを復元して若々しい頃の髪へ。しっかり使えば艶や立ち上がりが蘇りますよ。
まとめ
- シャンプーだけで髪が痛むこともある
- シャンプーで肌荒れの原因になる
- シャンプーは全身についている
以上の点からシャンプーには選ぶ物によっては大きなリスクを抱えていることがあります。
トリートメントや化粧水などの栄養を足す化粧品と違って、シャンプーを始め洗う化粧品は何かを取り去る化粧品。だいじなものまで取り去らないように良いものを使いましょうね。